4人の子育て経験を新規事業に。松岡陽子(ヨーキー松岡) | Yohana

4人の子育て経験を新規事業に 松岡陽子(ヨーキー松岡)

パナソニック女性執行役員が目指すくらしのイノベーションとは

私のミッションは、人々がなりたい自分になるための人間視点のテクノロジーを開発すること。ー 松岡陽子

松岡陽子(ヨーキー松岡)は「人々がなりたい自分になるための、人間視点のテクノロジーを開発する」というミッションに、常に突き動かされてきました。研究成果が認められてマッカーサー・フェローを受賞した際は、その賞金を元手に身体面および学習面で課題を抱える子どもたちのための、ヨーキーワークス財団を設立しました。 拠点をシリコンバレーに移してからは、研究を事業に繋げる活動に注力してきましたが、家族がより健康的で幸せな日々を送る方法を追求し続けているのは変わりません。

彼女は現在、「今を生きる家族に、これからの支え合いのスタイルを創出すること」に情熱を傾けています。

家族の「ありたいくらし」を叶える「Yohana」

「4児の母親、妻、高齢の親を持つ娘、そしてCEOとして、山ほどある仕事を今までは何とかこなしていました。それが、コロナ禍により、夫も私も、生活をまったくコントロールできなくなってしまいました。

技術者として歯がゆく感じたのは、多くのイノベーションがあるにもかかわらず、家族が幸せで、最も良い状態でいられるようにサポートするためのものが無いことでした。そこで、テクノロジーと人間を融合し、真のソリューションの開発に取りかかることにしました。

自分の全キャリアをかけて人々がベストな状態でいることを可能にするテクノロジーとソリューションを確立しました。Yohanaメンバーシップを第一弾とし、家族の幸福感を高める個人向け製品・サービスを創出することをYohanaでは目指しています」 ー 松岡陽子

松岡陽子(ヨーキー松岡、Yoky Matsuoka)

Yohana CEO
パナソニック ホールディングス株式会社 執行役員
PanasonicWELL本部長

 

<略  歴>

東京生まれ。幼少からテニスに打ち込み、中学卒業後に渡米。UC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)を卒業後、MIT(マサチューセッツ工科大学)にて電気工学とコンピュータサイエンスを専攻し博⼠課程修了(理学)

ハーバード大学の博士研究員を経て、カーネギーメロン大学助教授、ワシントン大学准教授として、人体・脳のリハビリを促すロボット機器の開発に携わる。ロボット工学と神経科学における研究成果が認められ、天才賞と呼ばれるマッカーサー賞を受賞。賞金を元手に、身体面および学習面の課題を抱える子どもたちのために、ヨーキーワークス財団を設立。

2009年末、共同創業者としてGoogle Xを設立。ガレージベンチャーだったNestに参画し、2014年、Googleに売却。QuanttusのCEO、Appleの副社長、Google NestのCTO、Googleの副社長などシリコンバレーにおける要職を務める。

2019年10月、パナソニック株式会社(現パナソニック ホールディングス株式会社)へ入社。2020年にYohanaを設立。2023年3月中旬に、自身初の著書となる「選択できる未来をつくる」(東洋経済新報社)を刊行。

現在は夫と4人の子ども、愛犬とペットのミニチュア豚と共に、米国ベイエリア在住。