生後8か月頃になると、「そろそろ手づかみ食べをさせた方がいいのかな」「赤ちゃんが食べ物を自分でつかもうとしているけど、食べさせてあげていいの?」と気になることが増えてくるかもしれません。この記事では、手づかみ食べを始めるサインや、月齢や成長にあわせたおすすめレシピをご紹介します。また、手づかみ食べをスムーズに進めるポイントもお伝えしますので、赤ちゃんが食べ物に興味を持てるように準備してみてくださいね。
手づかみ食べの具体的な特徴と、スタートできる時期やサインについてご紹介します。
●手づかみ食べとは?
手づかみ食べとは、赤ちゃんが食べ物を目で確かめ、手でつかんで口まで運ぶ食べ方です。この方法を通して、赤ちゃんは目と口の協調運動ができるようになります。
また、手づかみ食べを始めると、歯を使う感覚がわかるようになります。食べ物の大きさや硬さを知ることで、自分の一口分の量の感覚もつかめるようになります。
手づかみ食べは、「自分で食べたい」という赤ちゃんの気持ちの表れです。この経験を通して、自分で決定する力や意思を表す力が育ちます。自ら食べることによって食事を楽しめるようになる、大事な時期なのです。
●手づかみ食べがスタートできるサイン
手づかみ食べを始める時期は、生後8〜11か月頃が目安です。しかし個人差があるため、月齢を基準にせず、赤ちゃんの成長にあわせて開始してみましょう。
手づかみ食べをスタートできるサインとしては、「お座りが安定している」「自分で食べ物を口に運ぼうとする」「乳歯が生え始めている」などがあります。赤ちゃんの様子を見て、タイミングを見極めて始めましょう。
手づかみ食べを基本とした、赤ちゃんの興味や意思にまかせて食事を進める「BLW(ベイビー・レッド・ウィーニング)」という方法もあります。食べる量やペース、順番を赤ちゃん自身が決めるため、食事に対してより積極的になることが期待できる食事法です。
手づかみ食べは、最初からうまくできるわけではありません。手づかみ食べの動作を繰り返すことで、だんだんと上手に食べられるようになるため、お子さまのペースを見守ってあげることが大切です。
料理に時間をかけられないご家庭でも簡単に作れるレシピをご紹介します。赤ちゃんの成長にあわせて段階的に手づかみ食べを練習していきましょう。
●生後7〜8か月
7か月頃の赤ちゃんが手づかみ食べを始める場合、食材は舌でつぶせる硬さが目安です。大根やにんじんなどの野菜がやわらかくなるように、茹で時間を長めにしたり、炊飯器でじっくり炊いたりしましょう。
8か月頃になると、前歯で噛み切れるようになる子も増えてくるため、おやきなどを食べさせて噛む感覚を楽しませてあげるのもおすすめです。パンのやわらかい部分やバナナは、特に調理せずに小さく切るだけで手づかみ食べのメニューとして手軽に用意できます。
・離乳食のバナナの切り方
<材料>
バナナ 1/4本
<作り方>
(1)1/4本のバナナを縦に4等分にカットする。
(2)(1)のバナナを一口大になるように横を3等分にカットする。
・野菜スティック
<材料>
大根やにんじんなどの野菜 適量
<作り方>
(1)皮をむいて5〜10mm角×4cmほどの大きさにカットする。
(2)鍋に湯をわかし、(1)の野菜がやわらかくなるまで茹でる。
・野菜と豆腐のおやき
<材料>
薄力粉 大さじ2
絹ごし豆腐 40g
にんじん、さつまいも、かぼちゃなどの野菜 20g
<作り方>
(1)野菜の皮をむいてやわらかく煮てペースト状にする。
(2)薄力粉と絹ごし豆腐、(1)をボウルに入れて、豆腐をつぶしながら全体を混ぜる。
(3)(2)をつかみやすい楕円や棒状に成形する。
(4)フライパンに油をひき、(3)の生地をならべて弱火〜中火で4分加熱する。裏返してふたをしたら、さらに4分弱火で蒸し焼きにする。
●生後9〜10か月
生後9〜10か月になると、食べ物をつかんだり歯ぐきでつぶしたりできるようになり、徐々に手づかみ食べが上手になります。
やわらかく炊いたごはんのおにぎりや、皮をむいたみかんやりんごなどの果物がおすすめです。りんごは硬さがあるので、小さく切ったり加熱してやわらかくしたりして、のどに詰まらせないように注意深く見守りましょう。
つかんで食べやすい蒸しパンやパンケーキは、野菜を混ぜると栄養素もプラスできるのでおすすめです。
・野菜の蒸しパン
<材料>
にんじん、さつまいも、かぼちゃなどの野菜 適量
薄力粉 大さじ2と1/2
牛乳 大さじ2
砂糖 小さじ1/2
ベーキングパウダー 小さじ1/4
<作り方>
(1)野菜の皮をむいてやわらかく煮てペースト状にする。
(2)ボウルに(1)を大さじ1入れ、他の材料をすべて加えて混ぜる。
(3)2個のシリコンカップに(2)を均等に入れ、トントンと落として空気を抜く。
(4)電子レンジ(600W)で1分10秒〜1分30秒加熱する。加熱が足りない場合は10秒ずつ追加する。
※余ったペースト状の野菜は、そのまま離乳食に使えます
●生後11か月以降
離乳の完了が近づいてくる生後11か月頃は、歯でかんだり、歯ぐきでつぶしたりしながら食べられる離乳食を用意してみましょう。
やわらかくしたうどん、鶏肉や豆腐のハンバーグ、ボール状のおにぎりなどがおすすめです。
・ふわふわひき肉豆腐バーグ
<材料>
鶏ひき肉 15g
絹ごし豆腐 15g
冷凍ブロッコリー 1~2個
片栗粉 小さじ1/3
<作り方>
(1)解凍したブロッコリーをみじん切りにする。
(2)すべての材料を(1)とよく混ぜ、2つにわけて楕円に成形する。
(3)油(分量外)を耐熱皿に塗り、(2)を乗せてラップをふんわりかけて電子レンジ(600W)で1分加熱し、醤油(分量外)をうすく塗る。
・青のりポテト
<材料>
じゃがいも 1個
塩 少々
青のり 少々
<作り方>
(1)じゃがいもの皮をむいて、一口大にカットする。水に5分ほどさらし、アク抜きする。
(2)(1)のじゃがいもに被るくらいの水を鍋に入れ、塩を加えて中火にかける。
(3)じゃがいもがやわらかくなったら湯を捨てて、そのまま火にかけて粉ふきいもにする。
(4)火を止めたら、青のりをまぶす。
手づかみ食べは、赤ちゃんの発達にとって大事なステップですが、手づかみ食べをしないからといって焦ることはありません。
赤ちゃんの成長には個人差があり、手づかみ食べは必ずしも全ての赤ちゃんがしなければならないわけではないからです。特に、口を左右に動かすことが少ない場合や、歯を使わずに食べ物を丸飲みしている場合は、まだ手づかみ食べを始める時期ではないかもしれません。
赤ちゃん自身が手づかみ食べをしない理由としては、以下のようなことが考えられます。
●お腹が空いていない
赤ちゃんも大人と同じように、お腹がすいていなければ食べ物に興味を示しにくくなります。
●手を汚したくない
一部の赤ちゃんは、手づかみ食べをすることで手が汚れるのを嫌がることがあります。
●手づかみ食べが難しい
赤ちゃんが手づかみ食べに興味を持っていても、難しくてうまくできない場合もあります。
赤ちゃんが離乳食に手を出さず、手づかみ食べをしない場合は、無理に進めることなく、赤ちゃんのペースに合わせていきましょう。時期をおけば、食べ物に興味を持ち、自然と手づかみ食べをし始める可能性があります。
手づかみ食べをスムーズに進めるためのポイントを3つご紹介します。
●離乳食のタイミングを考える
食事のタイミングによっては、赤ちゃんが手づかみ食べに興味を示さない場合があります。たとえば、おやつの食べ過ぎや飲み物の飲み過ぎでおなかがいっぱいだと、赤ちゃんも新たに何かを食べたくないかもしれません。
身体を動かす遊びのあとなど、「お腹がすいているかな?」というタイミングで手づかみ食べをすすめてみてください。
また、離乳食の時間の間隔を考えたり、おやつを与えすぎないようにしたりする準備も大事です。食事の時間や間隔をある程度決めることで、赤ちゃんに空腹を感じる感覚がめばえ、生活リズムも整いやすくなります。
●手づかみ食べがしやすいメニューにする
赤ちゃんは最初からうまく食べ物をつかめるわけではありません。おやきやおにぎり、カットしたパン、細長い野菜スティックなど、なるべくつかみやすい形状の食材やメニューにしてみましょう。
しかし赤ちゃんにあわせたサイズにしても、うまくつかめない場合もあります。「できなくても大丈夫」と考え、焦らず見守るのが大事です。
●赤ちゃんが安心して食べられる環境をつくる
赤ちゃんが安心できる環境を整えることも重要です。手づかみ食べをする際に、食材で遊んだり、食材を体や机にこすりつけたりして周りを汚すこともありますが、怒らず、赤ちゃんが自由に食事時間を楽しめるようにしましょう。
また、洋服の汚れを防ぐためにエプロンをつけたり、簡単に掃除ができるように床にシートを敷いたりしておくと安心です。赤ちゃんは大人の真似をして成長するため、食べ方の見本を示すのも良い方法です。
食事は赤ちゃんが自ら食べるもの。親が食べさせるのではなく、赤ちゃんのペースを見守りながら、食事の時間を楽しめる環境を整えてあげましょう。
Yohanaでは、Yohanaメンバーのさまざまなお悩みを解決するサービスを提供しています。たとえば、手づかみ食べに適したレシピの提案や、離乳食の調査、離乳食のためのブレンダー探しなど、赤ちゃんの食事に関して実際にできるご提案やサポートを紹介します。
・離乳食の手づかみ食べに丁度いい野菜のレシピ提案
離乳食や手づかみ食べの開始時期や進み具合には、赤ちゃんによって個人差があります。どのような野菜をどんな風に調理すれば良いのか、赤ちゃんの成長段階にあわせてレシピをご提案いたします。
・レトルトオーガニック離乳食の調査
レトルトの離乳食にもさまざまな種類があり、その中からお子さまに合ったオーガニック離乳食をお調べします。ECサイトでの離乳食商品のカゴ入れもおまかせください。
・離乳食用ブレンダー探し
ピューレ状やみじん切りなど、離乳食は食材を細かくして赤ちゃんが食べやすくする必要があります。そこで重宝するのがブレンダー。Yohanaでは、人気のブレンダーや、離乳食作りに最適なブレンダーをご予算やご希望にあわせてご提案いたします。
「そろそろ手づかみ食べを始めたいけれど、どんなレシピが合うのかわからない」「調べるのも大変」など、忙しいご家族にぴったりのサポートを提供しています。ぜひYohanaにご相談ください。
お子さまの成長に合わせて毎日レシピを考え続けることは大変です。だから、Yohanaに頼ってみませんか。次世代ファミリーコンシェルジュサービスYohanaなら、専用アプリを通じてあなたのTo-doリストを、あなたに代わり、調査・比較・提案・予約などをいたします。
自分だけでは思いつかなかったアイデアや選択肢にも出合えて、より多くのことをスムーズに実行できます。
お子さまの成長に合わせて毎日レシピを考え続けることは大変です。だから、Yohanaに頼ってみませんか。次世代ファミリーコンシェルジュサービスYohanaなら、専用アプリを通じてあなたのTo-doリストを、あなたに代わり、調査・比較・提案・予約などをいたします。
自分だけでは思いつかなかったアイデアや選択肢にも出合えて、より多くのことをスムーズに実行できます。
夕食の献立や食材リストの作成、買い物やお料理、子どもの宿題の確認に新しい習い事の調査まで。現代の家族はいわゆる家事以外にも、くらしのタスクに週約17時間*も使っているといわれています。そんな忙しいあなたを支えるために、Yohanaのチームがお手伝いします。
調べごとや旅行の企画、大切な方へのギフトやお店の予約、家事や掃除の代行手配まで、Yohanaができることはたくさんあります。家族のこと、子どものこと、自分のこと...まずは任せてみてください。
*Yohana調べ:首都圏の30-40代の子育て中の共働き世帯の男女600名を対象にした調査結果より(2023年1月実施)
夕食の献立や食材リストの作成、買い物やお料理、子どもの宿題の確認に新しい習い事の調査まで。現代の家族はいわゆる家事以外にも、くらしのタスクに週約17時間*も使っているといわれています。そんな忙しいあなたを支えるために、Yohanaのチームがお手伝いします。
調べごとや旅行の企画、大切な方へのギフトやお店の予約、家事や掃除の代行手配まで、Yohanaができることはたくさんあります。家族のこと、子どものこと、自分のこと...まずは任せてみてください。
*Yohana調べ:首都圏の30-40代の子育て中の共働き世帯の男女600名を対象にした調査結果より(2023年1月実施)